毎日を快適に過ごすためには日々のお金の管理はとても重要になります。
とはいえコツコツと節約を続けるのもストレスになりますし、収入を劇的に増やすのはさらに大変です。
そのため現代人が生活の質を下げずにお金を管理するには、好きなものを買って満足したらそれを売ってまたお金に換えてしまうというリサイクルを心がけることが大切になるでしょう。
特に今の日本は世界的にも珍しいリユース市場が極端に発達した社会が形成されています。
その利点を活かさない手はないので、まずは様々なリユース現金化のテクニックを学んで生活に役立てていくようにしましょう。
リユースやリサイクルが支持を集めている理由とは？
使用済みの商品を中古販売することに抵抗感を持つ人は未だに少なくありません。
しかしその一方で、日本のリユース市場が大きく成長し利用者が増え続けていることもまた事実です。
使用済みの商品が他人の手に渡ることに何となく気持ち悪さや不衛生さを感じるというのは中古販売に抵抗感を持つ人達に共通の認識となっていますが、近年のリユース市場はまさにその点を払拭することに努力した結果として支持を広げてきたと言えます。
徹底した商品清掃や個人情報の管理、そして何より「SDGs（持続可能な社会）」の実現を目指して最初から中古に流れることを想定した商品作りが増えたことでリユースへの心理的ハードルは大きく下がっています。
また純粋にお金に関する理由からも、リユースやリサイクルの需要が拡大していることも間違いありません。
新品の商品を買うよりも状態の良い中古品を買った方がお金の節約になるのはもちろんですが、それだけでなく「リセールバリュー」を意識した買い物をすることで生活の質を高めながら賢くお金を使うことができる環境が整ってきたことが日本のリセール・リサイクルの勢いを強める要因となっています。
リセールバリューを意識した賢い買い物の方法
新品で購入したあと、長期間使用してもなかなか中古販売価格が下がらない商品のことを俗に「リセールバリューが高い商品」と言います。
典型的なのはAppleのiPhoneで、iPhoneは状態さえ良ければ発売から3〜4年経過したとしても販売時価格の70％近い価格で売ることが可能となっています。
最新機種を購入後1年間だけ使い、翌年にまた最新機種を購入して旧機種を中古で売ると90％近い価格で売れることすらあります。
すると実質的に1割の差額を支払うだけで延々と最新のiPhoneを使い続けることができるようになるわけです。
こうしたリセールバリューの高い商品は家電製品やブランド衣類など幅広い分野に存在しています。
最初から中古市場を利用することを計算して商品選びをしていくと、商品自体は常に最新のものを使いながら結果的には節約に繋げることができるでしょう。
リユースを利用することは節税にもなる
リユースを利用することは単純な支出管理による節約だけでなく、節税にも繋がります。
たとえば車を購入する場合には4年落ちの中古車を選ぶことで「減価償却」が進んだことによる節税効果を受けることができます。
また家電製品や大型家具を処分する際には必ずリサイクル法に基づいたお金を支払う義務があります。
しかし商品をなるべくゴミにせず再利用可能な中古品として市場に流すことによって、法律上の支払い義務のあるお金を節約できるだけでなく売却益まで得ることが可能となります。
そもそもリサイクル法はそうしたリユース市場活性化も含めた上で制定された法律なので、不要になった家電や家具を中古販売することは今や現代日本で生活するにあたっての必須スキルと言うこともできるでしょう。
フリマアプリとリサイクルショップは状況によって使い分ける
中古品を使ったお金の管理と聞くと最近はメルカリやラクマのようなフリマアプリの存在を思い浮かべる人も多いことでしょう。
実際にフリマアプリの利用者は急激に増えており、今ではコンビニでフリマアプリ出品用のダンボールを簡単に購入することもできるようになっています。
出品自体もコンビニ発送はもちろん、近年整備されている宅配ロッカーを使った商品発送の動きも拡大してきています。
とにかく手軽に身近にある不要品を現金化するならフリマアプリは最適な選択肢と言えるでしょう。
ただしフリマアプリにもいくつかのデメリットがあります。
一つは出品者と購入者が直接交渉することから生まれる数々のトラブルです。
執拗な値下げ交渉をされたり梱包に文句をつけられるといったものから、商品の説明ミスや詐欺目的の偽出品など例を挙げればキリがありません。
フリマアプリを使うにあたってはまず、こうしたトラブルに自力で対処するコミュニケーション能力が不可欠になってきます。
そうした対人関係のトラブルに耐えられないという人は、専門のリサイクルショップを利用するのがおすすめです。
ネット経由での買取や販売に対応しているリサイクルショップなら、フリマアプリとほとんど同じ感覚で商品を現金化することができます。
梱包に使うダンボールなどもフリマアプリ用のものが代用できるので、リサイクルショップが使い勝手の面で不利になる点はほとんどないと言っていいでしょう。
唯一リサイクルショップがフリマアプリに明確に劣る点としては、買取価格が下がる傾向にあることが挙げられます。
これはプロの査定と商品管理と引き換えに手数料が上がってしまうため仕方のない部分ではありますが、フリマアプリと比べてどちらがお得になるのかはお金だけでなく手間や時間も含めてよく考えてみるようにしましょう。
最近はフリマアプリも手数料や送料の負担が重くなってきているため、よくよく計算してみるとリサイクルショップとの利益差が予想より小さいことはよくあります。
余っている商品券やギフト券は現金化
フリマアプリやリサイクルショップで処分することのできない商品に、金券があります。
商品券やギフト券はプレゼントによって意外と溜まってしまうことがあるため、大掃除などの際に机の引き出しの奥から発見して扱いに困ってしまうケースは珍しくありません。
図書券やお米券といった比較的流通量が多い金券は街中にある金券ショップで買い取ってもらうことが可能です。
デパートの商品券や株主優待券、テーマパークの入場割引券といったチケット類も金券ショップでの取り扱いがあるので現金化は比較的容易と言っていいでしょう。
難しいのはAmazonギフト券やAppleギフトカードといった、ネット利用を前提としたタイプのギフト券です。
こうしたギフト券は一般的に背面に記載されたデジタルコードをアカウントに登録することで有効化されます。
通常の金券ショップではこうしたデジタルなギフト券は基本的に取り扱い不可となっているため、現金化するためには少し特殊な方法を使う必要があります。
一番簡単なのは一旦自分のアカウントで有効化してしまい、その残高を使って商品を購入してしまうことです。
欲しい商品がない場合にはリセールバリューの高い商品を購入して、それをまた中古で流すことによって結果的にギフト券を現金化することができます。
ただし、あまり大っぴらに中古現金化をしてしまうと転売禁止の規約などに引っかかってしまう恐れがあるため強くおすすめはできません。
他の方法としてはネット上にあるギフト券買取の専門サイトの利用が挙げられます。
こうしたギフト券買取サイトには怪しいところも多いため、必ず事前にサイトの評判を確かめてから申し込みをするようにしましょう。
また普通のカードタイプのギフト券はこうした専門サイトでも買い取り不可とされることもあります。
Eメールでデジタルコードだけ送られてくるタイプのギフト券なら確実に現金化できますが、そうでない場合にはカードタイプにも対応している買取サイトを探す必要が出てくるでしょう。
そこまでの手間をかけられないという人には、最後の手段として欲しい人に直接現金で譲ってしまうという方法もあります。
金券類はフリマアプリやSNSで買い手を探すことはできないので、その際は信頼できる知り合いと必ず手渡しで交換するようにしましょう。
使っていないクレジットカードも現金化に利用できる
予備で持っていて普段使いしていないクレジットカードは、ショッピング枠の現金化という形で有効活用することができます。
クレジットカード現金化の専門業者サイトに依頼することで「商品決済のあとその商品を中古販売して現金化」という一連の流れを一括処理してもらえるため、最短で即日のうちに一定の現金を得ることが可能となっています。
もちろんクレジットカード決済をしているのでカード利用の支払いは後日行われることになりますが、一時的に手持ちの現金を増やしておくことでお金の運用の幅を広げることができるでしょう。
またクレジットカードの現金化は借金にカウントされないので、たとえば主婦やフリーターといった立場によって借金の審査に通らない人達が金策のために代用するのにも向いています。
まとめ
お金を賢く使うためにはリユース市場を活かす方法を考えていくことが必要です。
現代の日本社会はリユースを前提に設計されているといっても過言ではないので、中古品に抵抗感を持っている人もなるべく早めにリユース市場に参入することを目指すべきでしょう。
リユースの方法はリサイクルショップやフリマサイト、金券ショップなど多岐に渡りますがそれぞれに得意分野は異なっています。
たとえば節税のためには中古車販売所、リセールバリューのためにはフリマサイトといったように目的に合わせて利用する場所を変えていくようにしましょう。
また現金化が難しいギフト券やクレジットカードもネット上の専門サイトを使うとその問題をクリアすることができます。
